暦の上では立秋を迎えましたが猛暑が続いています。皆さまにはご健勝にご活躍のことと、お慶び申し上げます。
日頃、市内の保育所(小規模含む)、幼稚園現場で子どもたちの健やかな成長に携わっておられる方々、学校教育審議会において公立幼稚園の在り方について論議されておられる方々、認定こども園など施設選定に携わっておられる方々、さらに夢工房不正事件にかかる第三者委員会の皆様にご案内を差し上げています。
さて、私たち市民の会は、新制度によって保育、幼児教育を巡る環境が大きく変化していることは承知しています。しかし、芦屋市の保育、幼児行政が民間大規模幼保連携型認定こども園の誘致へ一筋、しかも潮芦屋圏域に、二つも集中させる特異な行政に疑問を抱いています。
シンポジウムの報告者は、
①八木敬雄さん(元兵庫県健康福祉部参事)から法制度の変遷を話して頂き、何故、夢工房のような子どもを食い物にする法人が生まれてきたのかをお聞きします。
②船曳鴻紅さんからは、夢工房が東京五反田で待機児童の殆どいない高級住宅地で10億円投資した事件を通じて明らかになった、同法人の急成長してきた資金活動の分析のお話をお聞きします。第二、第三の夢工房に行政、市民が騙されないための貴重なご意見がいただけると思います。
③増田百代さんは、加古川市内で自ら保育園を経営しながら、県下の保育事情に詳しい専門家です。保育士と保護者が共同で子どもの発達に関わる日々の実践の中から、何が保育行政に一番大切かを語っていただきます。子ども園が国の方針があるにせよ自治体によっては工夫次第で多様な施策が可能なことを近隣の自治体の例を引いて話されます。例えば、西宮市では民間保育所を誘致するため、公園、市住跡地、国有地を取得し、市内各地に保育園を作る努力がなされていること、また、明石市では認定こども園は全て公立であることなどそれぞれの市で知恵をだしている現状を紹介されます。
会場からは現にこどもを預けている保護者の方からの希望や建設的なご意見もきかれるのではないかと期待しています。
私たちは行政と対立するつもりではありません。日々育ちつつある子どもたち、地域にとって宝である子どもたちの将来に向けて何が大切なのかを考え、方策をさぐるつどいにしたいと考えております。ご多用な中、また格別暑い時期ではありますが、お運びいただきご意見を賜りたくご案内させていただきました。
2016年8月
よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会
(元市立精道保育所長 佐藤うめ子)
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