「保育園と住民」報道に欠けていること

 本日付各紙に芦屋市に認可保育所建設に関係し、住民の反対運動を批判する立場の記事が掲載された。呉川町は良く分からないが、R43号線沿いは、現役時代30年間、自転車で通勤したところなので位置は良くわかる。一言でいえば保育用地としては不適切である。自動車も通れ、徒歩、自転車が混在する特殊な道路に面しており危険と思われる。それはさておき、一度、住民説明会に参加したが、理屈抜きで「何がなんでも反対」という方がお一人おられ、地域住民と真摯な対話にならなかったことは事実である。報道は住民のエゴを描いているが、肝心な芦屋市に対する批判がない。確かに認可保育所は、民間であるが、芦屋市の委託によって経営される。コンビニが勝手に店を出すとは異なる。8・11シンポでも、お隣の西宮市が市管財課職員が総出で民間保育用地を探し、北(国職員官舎跡)、中(市営住宅跡地)、南(市交通公園)の3か所を確保し、民間保育園を誘致する計画である。西宮市で出来ることが、なぜ芦屋市で出来ないのか?待機児童解消すべき芦屋市行政の怠慢である観点が報道に欠落している。

2016/8/23 05:30神戸新聞NEXT

住民が保育所猛反対 芦屋で開園を断念 

社会福祉法人が保育園建設を断念した土地=芦屋市内

 兵庫県芦屋市で開園を予定していた私立の認可保育園が近隣住民の反対を受けて開園を断念していたことが、22日までに分かった。地域住民の反対で保育施設が開園できないケースは全国各地で相次いでおり、高級住宅都市として知られる芦屋でも待機児童の解消は難航している。(前川茂之)認可保育園の開園を計画していたのは、大阪市の社会福祉法人。今年3月末まで芦屋市竹園町で定員15人のグループ型家庭的保育事業(保育ママ事業)を運営していたが、より多くの児童を受け入れられる認可保育園への移行を目指し、市内で移転先を探していた。 法人はいったん呉川町を候補地としたが、住民の反対に遭い、断念。今年春になって国道43号沿いの宮川町に175平方メートルの敷地を見つけて仮契約までこぎ着けたが、ここでも住民の猛烈な反対に遭った。「なぜ、この場所なのか」「送り迎えの違法駐車や事故が増える」「騒音で地価が下がったらどうするのか」。法人側は建物を二重窓にすることや、車での送迎が多い0歳児の受け入れをしないことなどの解決策を提示したが、住民側は「開園ありきだ」と拒否。3度開いた説明会やその後の戸別訪問で、批判的な意見がやまず、7月末に進出中止を決定し、市に通知した。呉川町の自治会長(73)は「ここは古くからの高齢世帯が多く、静かな環境を守りたいという気持ちが強い。保育施設が必要なのは分かるが…」と複雑な表情を浮かべる。一方、法人の担当者は「住民側の要望にはできる限り応えてきたつもり。これほど反対されるとは思わなかった」とうなだれる。市によると、市の待機児童数(8月1日現在)は175人。今回の保育園は定員56人まで受け入れ可能だった。市子育て推進課は「最終的には事業者の判断だが、待機児童の解消は急務。市民には保育所の必要性を広く理解していただけるよう啓発していく」としている。

芦屋幼保市民の会(旧:より良い保育芦屋)

2017年9月23日、「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」の集会において、芦屋市の幼稚園・保育所組織統合問題の話し合いの中で、自治会長、保育園長、大学教授等、皆様より新たな活動の場を拡げるべきとの意見があり、これに相応しい会の名称を「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」から「芦屋幼保市民の会」に名称変更いたします。

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