=社会福祉法人 夢工房 新理事会発足に関して=

はじめに

 12日㈪弁護士、元兵庫県幹部職員らによる新理事会が発足した。今回の不正事件は、保育を儲けの対象にする制度変更の中で生じたものであると考える。この度、行政(兵庫県、姫路市)がギリギリのところで、「補助金ビジネス」にブレーキを掛けたと安堵している。一概に民間活力を否定しないが、歯止めを掛ける行政の重要性を浮き彫りにした。芦屋市でいうならば、歯止めを掛けるべき行政も黒石と一体となって、既存の夢工房保育園3園(240人)に加え、200人規模の認定こども園2か所が危うく黒石の野望に呑みこまれる寸前だった。 

この間、子どもを愛し、不正義に怒る多くの人々と同法人の不正事件に取り組み、今も黒石前理事長らを刑事告発している一人として思いを述べたい。新理事会誕生における所轄官庁である兵庫県、同法人が設置した第三者委員会関係者、そして役員を引き受けて頂いた各位に感謝したい。そして、不条理に苦しめられ、再生のため日々頑張っている同法人で働く職員、不安な日々を過ごしたであろう保護者とともに率直に喜びたい。

 しかし、課題は多々ある。新理事会へ次のことを期待するものである。

1、黒石一族に対する刑事告訴、損害賠償請求及び法人から

  の完全排除について

 刑事告訴、損害賠償請求は当然であるが、役員の肩書を持つ一族は、役職を解任された。しかし、未だに職員の地位にあり賃金を得ている。直ちに同法人就業規則第53条に基づき懲戒解雇すること。

 役員でない一族についても、第三者委員会は運営、経営から排除されるべきであるとしている。前理事長娘Nは、学費、その間の架空勤務、新婚家具、車など多額の生活費を法人資金から不正に得ており、「故意、又は過失によって業務上重大な支障を起こしたとき」(同法人就業規則第53条(4))懲戒解雇に明らかに該当する。息子UもNと同様である。娘Nの夫Kは、新婚家具の利益供与を受け、黒石と姻族1親等の一族であるが、現在、保育士採用の人事担当という重要なポストにあることは不自然である。然るべき対応が望まれる。

 加えて、私どもが刑事告発に上げている黒石の犯罪を幇助した事務主任S,黒石の犯罪を隠ぺいした前理事長代理Uについても事実関係を明らかにし、刑事告訴の対象にすべきである。

2、保育内容の改善について

 保育現場で努力がなされていることを歓迎する。一層、法人内、保護者等の意見を踏まえ、改善を求める。保育内容の根幹である、保育士賃金、保育士数の改善も期待するものである。

3、自由闊達な職場について

 公けの選挙で記載済投票用紙をスマホで写し誰に投票したかを理事長に報告させる(第三者委員会報告68頁)など民主主義の我が国であり得ない抑圧的職員支配が行なわれていた。職員が互いに信頼し合い、無垢な子どもたちに対応できる職場チームが上から破壊されてきたといえる。

自主的な職員連絡会、或いは労働組合の存在が重要である。勿論、労組は、使用者たる理事会が関知すべきものではない十分承知しているがその重要性を指摘しておきたい

おわりに

 新生夢工房を創るため、理事会まかせでなく、現場職員、保護者、そして我々市民団体も地道な取り組みが求められており、今後も奮闘する決意である。

2016年12月15日

 池上義三

(よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会事務局長)

芦屋幼保市民の会(旧:より良い保育芦屋)

2017年9月23日、「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」の集会において、芦屋市の幼稚園・保育所組織統合問題の話し合いの中で、自治会長、保育園長、大学教授等、皆様より新たな活動の場を拡げるべきとの意見があり、これに相応しい会の名称を「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」から「芦屋幼保市民の会」に名称変更いたします。

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