芦屋市は「ほすい」の申し入れに真摯に向き合え!

芦屋市保育推進保護者会協議会(ほすい)が、4月26日芦屋市長に対し、下記の申し入れをされ、また全市会議員にも資料として配布されています。全文を紹介します。


「市立幼稚園・保育所のあり方について」の凍結・見直しを求める申し入れ書

 私たち芦屋市保育推進保護者会協議会は、芦屋市6公立保育所と2私立保育所(あゆみ保育所、こばと保育所)の保護者が集まって作る協議会です。毎年芦屋市の担当部・課と懇談会の場を持ち、各世帯からのアンケートを集約した要望を行うなど、住民と行政がパートナーシップを持ちながら、保育園の質の向上に寄与してきたという自負がありました。しかし、2月13日に市より、突然、「市立幼稚園・保育所のあり方について」を示され、安心して公立保育所に入所もしくは入所予定だった保護者は計画を受け入れられず動揺しております。

つきましては、下記の通り計画を性急に行わず、保護者・市民の意見を反映し、待機児童の解消等、すべての就学前の子ども達の最善の利益につながる計画に改めるよう申し入れます。

1. 突然発表された再編計画に保護者や市民は混乱しています。よって、計画の凍結を要望します。

・ 保護者は現在の条件での「公立保育所」に入所を申し込みました。しかし、申込時に打出保育所、大東保育所の民間移管について全く知らされていません。また、統廃合により将来通園先が変わることも知らされていません。

・ 1月に開かれた芦屋市保育推進保護者協議会との懇談会において、ともに最善の策を討議していく機会があったにも関わらず、議題にすらあげられませんでした。

・ 現在入所している児童及び今年度より入所する児童が、入所期間中に生活が大きく変わるような計画です。であるにも関わらず、計画はあまりに性急です。子どもたちや保護者への精神的負担が大きいです。 

・ 発表後、市からの再編に至った経緯や理由を聞きましたが、「保育士が退職するから」、「財政的に効率よく運営したいから」、「西蔵町に土地があるから」など、利用者となる子どもの立場に一切触れない説明ばかりで、全く理解、納得ができません。

2.今回の計画案を見直し、保護者や市民から意見を聞き取る場を設け、その意見を計画に反映させることを要望します。

・ 計画は非公開による協議で行われたもので、保護者・市民の意見や心情を無視しています。

・ 幼稚園・保育所・保護者団体関係者、市民等が委員として参加する、子ども・子育て会議でも議題にあげられていません。

・ 学校教育審議会にて幼稚園の適正配置について答申されていますが、保育所については言及されていません。保育所は職員の退職等の物理的な条件だけで計画に組み込まれており、子どもへの配慮に欠けています。

・ 統廃合や民間移管は、通園先や建物、先生、運営主体が変わるなど、子どもたちや保護者の精神的負担が大きいです。統廃合、民間移管ありきで検討しないでください。

・ 公立保育所は虐待、発達障害など、民間保育所で対応しきれない子どもを受け入れるセーフティネットとしての役割を担っています。私たちは統廃合によりその機能が維持できるか疑問を感じています。

・ 市は今回の計画で、西蔵町市営住宅跡地の認定こども園設置により「精道圏域」の待機児童解消を図るとしています。子どもを保育所に預けた後電車通勤する保護者には、かえって遠回りとなり、今回の設置が保護者のニーズに応えているとは到底思えません。

・ 今後何十年もの間運用される、芦屋市での子育てに関する大規模な計画にも関わらず、発表から計画実施までの期間が短く、また市民への説明会の周知期間も短く、周知も小規模のため、今計画を知らない市民も多くいます。十分に時間を取り、説明会の機会を設けた上で市民・保護者の意見を広く聞き、その意見を計画に反映させることを要望します。

 つきましては、本申し入れについてご検討の上、見解や対応を平成29年  月  日に(連絡先)に書面にてご回答くださいますようお願い申し上げます。

 また、本申し入れの内容、申し入れに対する貴職のご回答の有無、内容及び本申し入れ以降の経緯・内容等については、全市民の子育てに関係する重要な事項であることから、芦屋市保育推進保護者会協議会のみならず一般に広く情報共有していくことを申し添えます。

以上

芦屋幼保市民の会(旧:より良い保育芦屋)

2017年9月23日、「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」の集会において、芦屋市の幼稚園・保育所組織統合問題の話し合いの中で、自治会長、保育園長、大学教授等、皆様より新たな活動の場を拡げるべきとの意見があり、これに相応しい会の名称を「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」から「芦屋幼保市民の会」に名称変更いたします。

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