打出保育所保護者全員申し入れ書(2017.4.26)

「ほすい」と同じく、民営化の対象になっている打出保育所保護者全員が芦屋市長宛て申入れをされています。全文、紹介します。

「市立幼稚園・保育所のあり方について」の凍結・見直しを求める申入れ書

打出保育所 保護者会より芦屋市に対して上記に関する申し入れを行います。

2月14日に、突如保育所の掲示で「市立幼稚園・保育所のあり方について」を示され、同月20日に説明会が行われました。しかし、打出保育所の民間移管については「多数の保育士が定年退職するから」という説明のみで、在所中の子どもたちへの配慮が欠落しており、私たち保護者は依然理解・納得できていないなか、早くも7月には打出保育所の運営業者の公募が行われるという事態に直面し、非常に動揺しています。

今計画において、芦屋市が、市民・保護者の意見を聞く場を設けず、一方的に進めている事に、私たち保護者は大きな不安を抱えており、なお且つ行政の在り方に問題を感じています。

ここに、今一度計画については一旦保留とし、市民・保護者の意見を反映し、子ども達に充分な配慮の為された計画に見直すことを、打出保育所保護者全83世帯の総意として申し入れます。

【申し入れの理由について】

1) 保育所申し込み時に市役所から配布されている冊子により、公立保育所であるという認識をもって保護者は申し込みをしています。途中での転所が現実的に不可能である以上、民間への移管が計画されているならば、申し込む時点で公表するべきですが、なされていません。

2) 現在入所している児童及び今年度より入所する児童が、入所期間中に生活が大きく変わるような計画です。であるにも関わらず、計画はあまりに性急です。急激な変化による子供達の精神的負担について考慮されていません。

3) 打出保育所民営化の主な要因は①「保育士の退職」②「財政的に効率よく運営する為」との事ですが、利用者である子どもの立場に一切触れない説明であり、理解・納得できません。

4) 民営化する保育所を打出保育所とすることで、市内で公立保育所の所在の偏りが起こり、不平等です。

5) 芦屋市全体を巻き込む大規模な計画であるにもかかわらず、発表から計画実施までの期間が短く、また市民への周知期間も短く、周知も小規模のため、今計画を知らない市民も多くいます。十分に時間を取り、説明責任を果たすべく、説明会の機会を設けた上で、市民・保護者の意見を広く聞き、その意見を十分に反映させた計画に見直すことを要望します。

6) 少子化のため公立施設を集約するという芦屋市の説明ですが、市中心部より離れた場所に大規模なこども園を建設することは、長期的な視点から公立施設の規模・立地上適正な配置になるのか疑問です。多額の税金を投入する計画であるため、土地・計画ありきではなく、利用者のニーズを十分に加味して、広く深く討議することを要望します。

7) 計画は非公開の会議で決められたもので、市民・保護者の意見や心情を無視しています。また、このような市の姿勢に問題を感じます。

8) 打出保育所における説明会は現時点では2回のみです。市は説明責任を果たすべく、また保護者の十分な理解を得、意見を取り入れた計画に修正すべく、今後も複数回に渡っての説明会を希望します。

つきましては、本申し入れについてご検討の上、見解や対応を平成29年5月12日までに打出保育所保護者会会長宛に、書面にてご回答くださいますようお願い申し上げます。同時に、2月20日及び4月13日に開催された説明会での保護者からの質問事項についての、芦屋市からの回答についても、同様に願います。

 また、本申し入れの内容、申し入れに対する貴職のご回答の有無、内容及び本申し入れ以降の経緯・内容等については、全市民の子育てに関係する重要な事項であることから、打出保育所保護者のみならず一般に広く情報共有していくことを申し添えます。

以上

芦屋幼保市民の会(旧:より良い保育芦屋)

2017年9月23日、「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」の集会において、芦屋市の幼稚園・保育所組織統合問題の話し合いの中で、自治会長、保育園長、大学教授等、皆様より新たな活動の場を拡げるべきとの意見があり、これに相応しい会の名称を「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」から「芦屋幼保市民の会」に名称変更いたします。

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