「業者選定委員会」について芦屋市長へ申し入れ

2017年5月15日

芦屋市長

 山中 健 様

芦屋市教育・保育施設整備事業者等選定委員会委員長

 寺見陽子 様

教育・保育施設整備事業者等選定委員会の在り方について質問書

 標記のいわゆる「業者選定委員会」について以下のとおり疑義がありますので5月31日までに文書でお答えください。なお、「選定委員長」については、選定委員就任期間でない事柄については当然対象外とします。

1、社会福祉法人夢工房にかかる「業者選定委員会」責任者

及び芦屋市長の責任について

 同法人の認可権限は兵庫県にあります。しかし、同法人を選択するか、否かの権限は

芦屋市にあります。約11年前、市立山手幼稚園跡へ民間保育園誘致にあたり、応募し

た複数の法人から他の法人を選定せず、同法人を選定した経過を明かにして下さい。

 また浜風幼稚園跡幼保連携型認定こども園の選定についても、「業者選定委員会」、芦

屋市長は同法人を選定しました。不正発覚により、こども園の開設が1年遅延し、市民

へ多大な損害を与えました。しかし、これまで、「業者選定委員会」も、芦屋市当局も

何ら市民に対して、何故、同法人を選定したのか明らかにされず、また「業者選定委員

長」も、芦屋市長も、一切責任を明らかにされていません。

この度、芦屋市は公立保育所を民間移管する計画がありますが、夢工房選択についての経緯、総括を市長、及び当時の選定委員長の考えを市民に明らかにすることなく選定作業に入る事は、許されません。

旧夢工房は、既に明らかになっているように、その資金力の流れは、前理事長が理事

会に諮らず、銀行から法人資産を担保に個人資産として、次の保育園設置に流用する

とか、自治体からの補助金をその自治体で使うのでなく、次の保育園設置に流用するとか、決して資金力が健全であった訳ではありません。加えて、人件費率が異常に低く、強権的労務支配もあり、保育士の短期間の退職を繰り返し、芦屋市にも提出された山手夢保育園有志による昨年のアンケート調査でも保育士の年齢が低く、保育に心配の声が上がっていたところです。玩具も少なく、要は子どもの犠牲に上に成り立っていた補助金ビジネスともいうべき悪質な保育産業であったことは監督官庁の兵庫県を通じ明らかになっています。何故、このような悪質業者を「業者選定委員会」や芦屋市は選定したのか明らかにして下さい。特に、芦屋市は、当初の山手夢保育園を誘致を決定した当時の保育課長(芦屋市定年退職後夢工房へ就職)らの情報も得るなどして、明らかにして下さい。

今回芦屋市が計画している公立保育所の民間移管にかかる行政内部討議の中で、市立新浜保育所を閉所する理由について、「大東保育所を民間移管する場合、距離の近い新浜保育所を閉所することで、大東保育所の移管事業者の運営しやすさを担保しつつ、潮見圏域での供給超過の課題にも対応できる」(「芦屋市立保育所適正化計画の策定における主な意見」(芦屋市こども健康部内における本計画にかかる意見)とあります。この意見は、市内全域の需要と供給のバランスを図る観点からの発言と思われますが、一方で応募する民間保育業者へ配慮したものであり、このような芦屋市の保育産業に対する忖度する姿勢が選定過程や選定後の監査の甘さに影響していると思われます。「待機児童ゼロ作戦で悩む自治体と保護者を手玉にとり」(夢工房第三者委員会報告むすび2016.10.17)と自治体と保育産業の関係を指摘していますが、これに該当しているのではないかについてお尋ねします。

2、現地視察を選定基準から外したことについて

  当初、書類審査に加え現地視察がありましたが、現地視察を除外した理由、今回、これを復活した理由を明らかにしてください。

3、「業者選定委員会」の人数、体制強化について

  現在、同委員会の数は5名、内訳は学識経験者3名、PTA代表1、保護者代表1となっています。かつて、民間保育園や幼稚園経営者は、地元のお寺さん、教会、篤志家、保護者有志等でした。しかし、現在は、市外の保育産業が主流の時代であり、旧夢工房のような儲けを目的とした法人か、否かその選別が非常に大切になっていま

す。従って、多面的角度から応募法人を選定するために、例えば、保護者の推薦する日々保育所やこども園経営に携わっている方の意見書を選定の際、考慮するとか、応募法人の既設の施設における利用者、労働者の評価を得る作業など多角的、多面的な選定が必要と思われます。選定委員の対象拡大と増員が必要と思われます。見解をお聞かせ下さい。                           

以上

よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会

    代表世話人 佐藤 うめ子(元市立精道保育所長)                                

芦屋幼保市民の会(旧:より良い保育芦屋)

2017年9月23日、「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」の集会において、芦屋市の幼稚園・保育所組織統合問題の話し合いの中で、自治会長、保育園長、大学教授等、皆様より新たな活動の場を拡げるべきとの意見があり、これに相応しい会の名称を「よりよい保育・幼児教育を考える芦屋市民の会」から「芦屋幼保市民の会」に名称変更いたします。

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