芦屋市行政の実権は誰が握っているの?
本日、民生文教常任委員会が開催された。2月、突然、子ども子育て会議や幼稚園問題を審議する学校教育審議会で一切論議されていないにも関わらず、幼稚園と保育所の統合や保育所民間移管提案された。市民、保護者、自治会から猛反発の意見が続出した。市民の会も、凍結、市民参画で論議すべきの署名を4007筆提出した。ところが、5月1日付の市広報紙では、「行政の決定」とまで言い切った。ところが、本日の同委員会で①市立朝日が丘幼稚園跡に民間幼保連携型認定こども園を2021年4月に誘致する ②市立打出保育所の民間移管時期を2022年4月に延期する ③西蔵市住跡の市立幼保連携型こども園の規模(300人)を縮小、これと関連し、伊勢幼稚園跡に民間幼保連携型こども園誘致を検討するとの修正がだされた。
修正の中身はさておき、徳田議員(公明党)から、5月17日、同党、真政会(自民系)、維新の会の市議14名が市長宛申し入れした内容が反映していると論じた。2年前、市長、市議選最中、潮芦屋での小学校建設を市長が打ち出したが、今回と同じく、与党市議の申入れで、あっさりと市長が建設を断念した同じ構図を見た。今回、市内集会所で、計画の凍結、市民参画で知恵を出そうと必死に訴える市民に耳を傾けない職員。良い悪いは、別にして、担当市職員が「これで行く」と決めたことが、行政内部の検討でなく、市議グループの意思で覆される。市職員の思いは如何に?市職員のやる気、自信は萎えるのではないか。私が所属した兵庫県庁の場合、係長試験合格組の現場と法に長けた最前線の行政職員が上司と相談しながら政策を作成していた記憶がある。勿論、県議から等の介入は全くなかった訳ではないが、知事部局の権威があったように思う。係長なども己が作りあげた仕事に誇りを持ち行政マンとして成長していたと思う。芦屋の 救いは、芦屋市職労・同現業労組が「方針変更の理由を聞かせて欲しい。保護者、地域住民の声を踏まえていうことだが、当初の組合との交渉時に、「ベストではないがベターな計画だ」ということで、我々組合からの訴えに対して、考えを改めることなく頑なな姿勢を崩さなかったが、何故変更したのか。議員からの申し入れ書があったからではないか」(2017.6.8団交報告労組ニュース)市役所の内部から異常な行政、議会を問う声が出ている。
私は、今回の芦屋の与党議員の市長への申し入れについて、fb、ブログで二元代表制による行政の横暴へのチェックとして評価したが、どうも見間違いらしい。低行高議(与党多数派)で健全な行政、市議会ではない。行政と議会は真剣勝負すべきだ。その中で市職員が鍛えられていく。それなしの計画の修正は多くの市民には、政治の産物として受け入れられないであろう。今、多くの市民が望んでいることは芦屋市の財産である幼稚園の3歳児受入、預かり保育の改善であり、幼稚園、保育所を潰し、新たに税金を使い公立こども園建設することでない。修正には、そのことが一切触れていない。行政と市民の矛盾は解消していない。市民による直接民主主義の勢いを止めることは出来ないであろう。それにしても、失礼ながら、市の行政権力は山中市長にはないことを肌で感じた。
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