浜風幼稚園跡、認定こども園、不正の夢工房辞退報告

　本日、夢工房問題を議題とした臨時の芦屋市議会民生文教常任委員会が開催された。芦屋市当局のこれまでの説明は、不正は疑惑であり、建築着工を進めるという強気の発言であった。本日、一転して県と相談した結果、県が任命した夢工房内の第三者委員会の結論が出ない間は、認定こども園の認可申請しても保留となる旨を夢工房に伝え、協議する中で同法人から辞退の申し出があったとの説明があった。傍聴して感じたことは次のとおり。

①夢工房に代わる認定こども園（芦屋市）

　法人を再募集しても、予定の来年４月開設は困難。再来年になる可能性大。但し、保育所部分は来年度途中でも入所可能だが、幼稚園部分は年度途中の入所は困難。なお、浜風小学校内にある夢保育園は代替え認定こども園が開設するまで存続する。

（「会」事務局長の意見）

　新たに新設する場合は、上記の説明は有り得るだろう。しかし、市立浜風幼稚園存続の１２０００余の署名を踏みにじり、公立の質を継承、待機児童解消する等と公言して強引に廃園、こども園に舵を切った経過からすれば、ひろせ久美子議員から公立保育園建設や長谷基弘議員から、民間は否定しないが、例外的に芦屋市立認定こども園を芦屋市が直ちに建設し、来年開設せよの意見は市民の声であろう。

②夢工房をなぜ選定したのか？（芦屋市）

　選定にあたっては、法人の資産、やる気を主に審査している。今後、これ以外にも県と協議し、チェツク項目を検討する。

（「会」事務局長の意見）

　認定こども園は、国の補助金がひも付きで私立保育園に交付されるのと異なり、国の補助金は保護者へ交付され、実際の実務は、代理受領と称して、施設に渡る。この段階で補助金は公金でなくなり、監査対象外となる。内部留保もOKとなる。夢工房は北海道から関東へ内部留保を使い施設を拡大している。要するに、認定こども園は、儲けの対象になるのである。芦屋市内に民間保育所、幼稚園があり、いくつか経営者を存じているが、皆様、子どもが大好きで金儲けなど考えていない。認定こども園は勿論、全てではないが、夢工房のように、決算書で明らかなように、人件比率が標準より低く、利益率が異常に高い。そのトップが公金を騙し取る。そこには子どもが存在しない。起こるべきして起こった事件とみる必要がある。食料品であれば、Aスーパーが気に入らなければ、Bスーパーを選択できるが、こども園の選択は、儲けも否定しないが、子どもを愛する法人をどのように選択するのか困難であることか認識する必要がある。本日、各議員から選定・審査を厳しくすべきとの意見が出されたが、市民・超党派で知恵を出す必要がある。

③夢工房への損害賠償責任（芦屋市）

　芦屋市は、浜風幼稚園舎取り壊しは夢工房に依頼し、補助金として、５０００万円予算計上している。支払せざるを得ない。建設中止に伴う損害賠償は研究している。

（「会」事務局長の意見）

　福井利道議員から、「建設の不履行責任は夢工房にあり、芦屋市が支払必要はない」とする意見は市民の声を代表している。加えて、芦屋市は、契約解除責任は夢工房側にあり、債務不履行を根拠に損害賠償請求すべきである。

④地元説明会（芦屋市）

　７月５日㈫　１９：００　浜風集会所

　７月６非㈬　１０：００　浜風小学校内コミスク会議室

⑤その他（感想）

　ひろせ久美子議員から、兵庫県庁が不正事件にかかる記者会見用レクチャ文書をなぜ、議員に配布しないのかの質問に、芦屋市当局は芦屋市資料でないからと意味不明の答弁。委員会として芦屋市に請求し公表されることになった。長谷基弘議員からは、夢工房を選定した資料を請求したところ、情報公開されればと答弁。これも、議員に公開されることになったが、なぜ、膿みを積極的に出さないのか？無用な不信感が傍聴市民に広がった。残念です。