本日、公立幼稚園の適正配置を審議する芦屋市学校教育審議会が開催された。委員の各位から公立幼稚園を活性化するための具体的意見、研究すべき意見が出された。(明日ブログ紹介)ところが、意見を求められた芦屋市教育委員会は、各委員の真剣な討議にかみ合う発言でなく、民間幼保連携型認定こども園が3歳児幼児教育、待機児童解消などすべて解決すると発言した。公立幼稚園の建設的意見に答えず、「認定こども園万歳論」のみは委員、市民に対して失礼である。次回審議会冒頭で教育委員会は明確にすべきである。
①潮見圏域で建設予定の認定こども園は、200人(浜風跡)、250人(南芦屋浜)で
あり、山手、精道圏域からの自動車通園が予想される。本審議会で出された現在の公立
幼稚園の良さが、歩いて通園でき、小学校にも繋がっている良さが失われる危険性につ
いて、芦屋市教育委員会は説明責任がある。
なお、街づくり問題で市民運動が起きている潮芦屋では、250人規模の認定こども
園が潮芦屋地域内の需要に合致しているのか、オーバーしている場合は、他地域からの
車通園もOKなのか話し合う必要があろう。
②現在の芦屋市の認定こども園の動きは、芦屋市南部に集中しているが、山手、精道圏域
に認定こども園をどのように誘致するのか?国の定めた公定価格では200人規模の大
規模な認定こども園が経営的に安定するといわれている。事実、大規模認定こども園で
ある浜風跡は3000㎡、南芦屋浜3500㎡の市有地を10年間無償貸与する。山
手、精道圏域でそのような市有地を確保する計画を芦屋市教育委員会は、明らかにする
説明責任がある。公立幼稚園を廃園し、その敷地を民間認定こども園へ提供し誘致する
ことも考えられるが、先に述べた、採算の合わない小規模認定こども園に応募する民間
業者がいると判断しているのか、芦屋市教育委員会は説明責任がある。
③幼保連携型認定こども園は、7時から18時頃まで園にいる保育所児童、9時から午前中
の幼稚園児童が混在する。幼稚園児は春、夏、冬休みがある。こどもの集団が形成できる
のか?これまでの保育所、幼稚園とは異なる保育、幼児教育の疑問について芦屋市教育委
員会は説明責任がある。
④夢工房事件で明らかになったが、認定こども園は、従来の保育所、幼稚園と異なり、施設
と保護者が直接契約となり、国の補助金も施設に直接交付されず、保護者に交付される
が、実務上、施設が代理受領し、この時点で公金の性格を失い、監査が緩くなり、内部留
保も合法的に可能となる。要は、認定こども園は儲かるのである。だから、夢工房のよう
に、人件費を抑制し、内部留保金を北海道、関東と施設を拡大する子ども不在の福祉モン
スターが誕生する土壌があることが事実で示された。子ども本位の認定こども園の選択が
極めて厳しいと思われるが、夢工房不正事件から芦屋市は何を学んだのか。芦屋市教育委
員会の説明責任がある。
以上
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